【劇】#コムナルカ 俳優たちの夜(20190113 ソワレ)
コムナルカの旗揚げ公演、楽日の公演を観てきた。
旧ソ連時代の狭小共同住宅(コムナルカ)で繰り広げられる共同生活からくるひずみ、様々な人間模様。
そしてなぜか、旧ソ時代に銭湯から消えてなくなった上着のボタンが現代の東京で見つかり情緒的に月と重なる俳優たちの夜。
踊る人、演じる人、語る人、歌う人…
旧ソ連の銭湯で、客に乱雑に扱われる風呂桶や番台さんの机、煤だらけで調子の悪くなったストーブ...
人の体が表現する、無機物のシュールさ(なのに、なぜかしっくりくる不思議)に、思わずくすり、と溢れる笑い。
雨音がパラパラ、から、ざぁーっとに変わっていく景色も。
役者がクラップ(や、袖にある道具などを叩いたりして)生音で「演じ」て「見せる」
オムニバスでつづられていく物語の随所には、人間の体って、こんなに「何にでもなれる」んだなぁ、という発見。
劇団のサイトでこんな対談を載せていたのに、観劇後までちっとも気づいていない私(^^;
https://www.kommunalka.net/pages/2481064/page_201812310250
インタビュアー::山田 由梨(贅沢貧乏主宰)
インタビュイー:
リロ・バウアー(女優・演出家)
野口 卓磨(俳優) / 近藤彩香(ダンサー) コムナルカ
すごい昔、サイモンマクバーニー演出作品を見たことがあるのだけども。
それまでのお芝居に関する私の中の常識?みたいなものが一気に覆されて、抽象画を目の前で見せられているような(そもそも、作品が村上春樹の「像の消滅」という難解な物語の舞台版だったというのもあるけど!)不思議な感覚だったのを思い出す。
今回のコムナルカも、それに近いような感覚。
オムニバスで物語が繋がっていく中で、踊る人、演じる人、モノになりきる人、音を出す人、歌う人…。
彼のカンパニー経験者であるリロさんが日本でこんな面白そうなWSを展開していたこと。
そして、そこから新たに、日本の若手俳優たちが面白い挑戦に取り組んでいたこと。
何より、基軸にしている物がそれぞれ違う個性が、あちこちでぶつかり合ってとても楽しかった。
演出家をたてず、全員で演出に取り組むという新しい見せ方。
次回作品にも、楽しみしかない。
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どういうわけか、ベニヤ板一枚挟んで、共同で住まざるを得なくなってしまった7人。ひとり、またひとりと増え、今や12人。
俳優たちの夜。俳優たちが今日も夜な夜な集まり、何やら稽古をしている…
2019年1月11日(金)-13日(日)
@ VACANT 原宿
構成・演出 : #コムナルカ
出演者 :
#石村みか #遠藤昌宏 #大石貴也 #近藤彩香 #桜一花 #友野翔太 #中井奈々子 #野口卓磨 #福原冠 #松浦佐知子 #三橋俊平 #森一生
(敬称略)
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終演後、面会で盗撮。
野口さーん!いつも素敵なお芝居ありがとうございます!(ミーハーな1ファン風)w
肝心の本のタイトル指で見えないって言う。
俺の職歴―作品集
ミハイル ゾーシチェンコ
ちゃんと読むね。
https://www.kommunalka.net/
コムナルカ
そういえば、客入れの時の「情熱」からの「climax night」の流れには何か意味があったのかしら。
はっとした瞬間にえもえもになってふっとしたら階段から人が出て来て物語が動き出してた。
びっくりした。けど、好き。